QGISプラグイン開発

QGISプラグインの作成事例をご紹介します。

■ プラグイン機能の拡張

QGISにもプラグイン機能はありますが、地図が起動して操作可能になってからしか利用することができません。実際には、QGIS本体が起動する前に動かしたいプラグイン(ログイン機能)やユーザが操作する必要がないプラグイン(DBコネクション管理)が必要だったので、様々な種類のプラグインが搭載できるようにプラグイン機能を拡張しました。

■ 重みづけボロノイ図作成プラグイン

母点にそれぞれ重みを設定して、ユーグリッド距離に重みを加算したものを距離関数としてボロノイ図を作成すると、ボロノイ領域を膨らませたり、縮ませたりできます。例えば施設の統廃合を検討する際には、その施設が持つ許容量を考慮した解析が必要となります。通常のボロノイ分割では施設間の距離による分割しかできませんが、重み付けの概念を取り入れることにより、現実に沿った分析に利用できます。

■ SIMAデータ取り込みプラグイン

SIMAデータを直接QGISに読み込むためのプラグインを作成しました。区画整理事業や土地改良事業の結果を活用して、地番図現況図の修正を行う際に利用しています。円弧の折れ点数や、一括処理に対応できるよう設定画面で変更できるようにしました。その他に、DMフォーマットやNIGMASフォーマットなどの取り込み処理も作成しています。