【構築事例】OpenLayers
    OpenLayersは、豊富なAPIを持ち各種ベクトルデータの取り扱いが標準機能で実装されている点が強みです。その機能性を生かし、外部アプリケーションで編集したベクトルデータを加工なしでWebGISに表示することを実現しています。
    主な機能
  • ■ベクトルデータを加工なしでWebGISに表示
    QGISで編集したエリア情報をサーバーで共有し、同一データをWebGIS側でも参照
    QGIS側 OpenLayers構築事例_1
    矢印
    WebGIS側 OpenLayers構築事例_2
    ■同一スタイル表示を実現
    背景地図はラスタタイルを使用していますが、WebGISとQGISでスタイルが変わってしまうことを避けるため、タイルデータの生成もQGISを利用して作成を行うことで同一のスタイルを実現しています。
    また、印刷で利用する際には、タイル地図ではなくスタティックな地図を利用するため、QGISServerを導入して、そちらのスタイルも同一となるようにしています。
  • 【構築事例】Mapbox
    MapBoxは、ベクトルタイルの取り扱いに優れており、利用しているユーザも多いです。
    今回の構築事例では、ベクトルタイルの処理速度を生かして数多くのベクトルタイルを制御することや、 時系列的なデータについては、その切り替えを実装しています。
    なお、Mapboxの最新バージョンはオープンソースではなくなったため、この構築事例ではオープンソース版であるバージョン1を利用しています。
    主な機能
  • ■多数のベクトルタイル制御と時系列データ切り替え
    mapbox_1
    mapbox_2
    mapbox_3
    mapbox_4
  • 【プロダクト】Web版 固定資産管理システム
    業務支援システムにおいて、弊社が得意とする固定資産管理を目的としたカスタマイズを行ったものです。
  • 主な機能
    ■基本機能(地図操作)
    GISに必要な拡大、縮小、移動、レイヤ切り替え、距離計測、面積計測、地番検索、 属性表示といった基本的な機能について実装しています。固定資産特有の機能として、 地図の作成年度単位でのフィルター機能を搭載しています。
    地番検索については五十音インデックスを採用し、検索しやすいレイアウトとなっています。
    基本機能(地図操作)
    基本機能(地図操作)
    ■画地計測
    Web版ではありますが、デスクトップ版と同じ操作感での画地計測を実現しました。 複数筆を連結して画地を生成する、隅切りを作成する、距離を指定して補助点を作成するといった機能を搭載することで、 ストレスなく計測業務を行っていただけます。 計測結果については、最終的な決定間口奥行だけではなく、根拠となる数字を表示しています。 また入力間口の並列表示や結果を図で表示することで、正面間口の選定がしやすいレイアウトとなっています。
    画地計測
    画地計測
    ■主題図作成
    固定資産でベースとなる地番図に地目などの属性種別ごとの色塗り機能を搭載しています。 着色する地目や色については画面上で変更できます。 またラベル生成機能として、筆がもつ属性情報を地図に表示できます。
    主題図作成
    主題図作成
    ■地図印刷
    用紙サイズ、縮尺を指定して地図印刷を行うことができます。 印刷用データはEXCELでダウンロードされますので、ダウンロード後に加工して印刷することもできます。
    地図印刷
    地図印刷
    ■属性検索
    筆が持つ属性を使用して該当する筆を検索することができます。 検索した結果から地図上の場所を表示する、検索結果をEXCEL出力することができます。
    属性検索
    ■2画面表示
    地図画面を2つに分割し種類の異なるレイヤを比較しながら閲覧することができます。 また地図の基準年度を変更することもできますので、異動の確認も可能です。
    2画面表示
    システム構成
    本システムでは様々なオープンソースソフトウェアやライブラリを使用して作成しています。
    システム構成
    システムの特徴
    ■オープンソース
    ・イニシャルコスト削減
    オープンソースの利点としてよく上げられる利点としてイニシャルコストが抑えられるということがよく言われます。 本システムについても例にもれずライセンス費用が発生するアプリケーションは一切含まれていません。

    ・運用コスト削減
    将来的に利用者が増えたとしても追加のライセンス費用は発生しないため、様々な場面において柔軟な対応が可能です。

    ※欠点としてサポートがないということをよく言われます。 しかし逆をいえばブラックボックスがないため、自分で問題個所の特定をすることができます。 コミュニティも活発です。
    ■ベクタータイル
    本システムではほとんどの地図をベクタータイルとして搭載しています。 このことがデスクトップ版と変わらない利便性を実現できた一つの要因となっています。
    ・データ作成費用削減
    データ作成においても利点があり、ラスター形式のタイルキャッシュは作成するのに時間がかかるとデメリットがありました。 ベクタータイルにすることでかなりの時間短縮となります。

    ・機能面でも自由度が高い
    スタイルを自由に変えることができるのも利点です。クライアント側で操作できるため主題図作成なども簡単に実現できます。
    ■オープンインターフェース
    独自仕様の非公開フォーマットは使用していません。またクライアントサーバー間で利用するインターフェースもオープンなものを使用しますので、 同じくオープンなインターフェースを持つ他システムとデータ連携も可能です。
    ■カスタマイズ
    表示する地図のスタイルや使用する機能の設定など数多くの設定がプログラム外部の設定ファイルに記載されています。 簡単なカスタマイズであればプログラムを変更しなくとも、システムのカスタマイズが可能です。