インスタンス・セグメンテーションを用いた地物形状トレース

地物形状をトレース(ポリゴン化)するには、インスタンス・セグメンテーションというディープラーニング技術を使用します。これは物体検出によって画像内のオブジェクトを効率的に検出すると同時に、検出した各インスタンスに対して高品質のセグメンテーションマスクを生成する技術です。

インスタンス(検出結果)のマスク画像からポリゴンに変換する具体的なイメージを参照してください。

次に地物形状をトレースするイメージをつかんで頂くために、走行車線をひたすら抽出しマスク画像をポリゴン化して出力するサンプル動画をご覧ください。

この技術を地図生成に応用します。航空写真や衛星写真から物体検出によって地物を抽出し、検出した地物のマスク画像を生成します。さらにマスク画像の輪郭をベクターデータ(ポリゴンまたはマルチポリゴン)に変換し地理座標を付与します。もちろん、GPSと加速度センサー、ジャイロセンサーを組み合わせて走行動画から地図を生成することも位置精度を除けば可能です。

下は航空写真からソーラーパネルを抽出しポリゴンデータ化したものです。物体検出と同様、様々な地物を抽出・データ化することが可能です。