
オービタルネットは、レーザー測量・測深により取得した3次元点群データから、ディープラーニングを用いて家屋・構造物や樹木等の不要な点群を除去して、地表面と河床面以外の点群のみを取り出す、”点群フィルタリングアプリケーション” を開発しています。 背景として建設現場の生産性向上に向け、測量・調査から設計、施工、維持管理に至る建設生産プロセス全体でICTや3次元データを利活用するi-Constructionが普及する過程において、推進建設生産プロセスの最上流である測量段階からデータの3次元化を図り、これを設計、施工、維持管理の各段階に流通・利活用することが重要とされ、その中でも航空レーザ測深は、深浅測量にかわる測量として期待され、精度の確保された三次元データを効率的に取得可能とするための技術開発を加速する必要とされています。 そこで、以下の提案手法でオリジナルの点群データをフィルタリングする手法を開発しました。
1.深層学習を用いてオリジナル点群データからフィルタリング後の点群データを生成するよう学習させる
2.その時、オリジナル点群データ、およびフィルタリング後の点群データについては、2次元の画像に置き換えて処理を行う。つまりオリジナルの点群画像からフィルタリング後の点群画像を生成する手法を用いる。
3.オリジナル点群データはランダム点群なので、一旦入力用画像に置き換え、深層学習によって出力した画像をフィルターとして用い、このフィルターにオリジナル点群(ランダム点群)を通して、不要点群の除去を実現する。
下の画像サンプルは国土交通省 国土地理院が募集した「航空レーザー測深に関する技術開発」のマッチング・イベント開発で結成したチームで取り組んだ成果の一部です。下記画像はCloudCompareというオープンソースの点群処理ソフトで計測オリジナル点群、AIで除去した不要な点群、グランドレベルの点群、それぞれを可視化したものです。
レーザーのパルスモードに関係なく、AIによる完全自動化を目指しています。
※本製品の方法論及び実装プログラムにおいて特許を取得しています。 特許第6762636号 【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および、コンピュータプログラム
※(参考)航空レーザ測深に関する技術開発成果の検証報告(国土地理院Webサイト)
>>サンプル画像:11枚Real-Time Geo Tracerは、ディープラーニングを活⽤した地物検出&ジオ・コーディング・ツールです。 ⼤量の航空写真から特定の地物を抽出しG空間データとして記録します。地物抽出のみならず、地物境界をトレースしてポリゴン化しますので、 ⾯積計算など地物の特徴をより正確に把握できます。技術的にはディープラーニングのインスタンス・セグメンテーション及び敵対的生成ネットワークを使い分けて効率的・合理的に地物を生成しています。
動画をベースにした物体検出は、インパクトはありますがそれだけでは何の役にも立ちません。例えば動画から物体や生態及び顧客数を定量的に把握するためには、同一個体を重複カウントしないようフレームにわたって追跡する必要があります。
FOSS4GのデスクトップGISであるQGISを業務で利用するために専用のプラグインを開発しています。その中で今年受託開発したQGISプラグインの一部をご紹介いたします。
QGISは様々な機能を持ったGISですが、業務で使用する際に改良したい部分が出てくることもあります。総社市様では凡例を大きく表示したい、属性編集時の更新処理を自動化したいといったことを実現するため、プラグインやマクロを利用しています。
QGISを業務で利用する際に業務専用のプラグインを作成し活用したいという場合もあります。下記の例では、台帳等データ管理の効率化を復建調査設計株式会社様が機能面を検討し、弊社が実装部分を作成しています。
FOSS4G(Free Open Source Software for GeoSpatioal)を活用したGISソリューションをご紹介します。GISフロントエンドはQGISやOpenLayersなどのアプリケーションをベースに開発しています。今回はWebのGISソリューションににスポットを当ててご紹介します。
県域の担保物件を評価・管理するWeb版の業務支援システムです。WebマッピングはOpenLayersを使用しており、ベースマップは住宅地図ベース Zmap-TOWNIIをXYZ Tilesで使用しています。
詳細は準備中・・・
FOSS4G(Free Open Source Software for GeoSpatial)*を活用したWeb版の業務支援システムを開発しました。まず、第一段として弊社が得意とする固定資産業務向けのシステムをリリースしました。node.jsをベースにフロンエンドはReactで開発しました。地図アプリケーションにはOpenLayersを使用しており地図はベクタータイルで配信しています。画地計測機能はturf.jsを使用してデスクトップ版と同じ操作性を実現しました。 表示する地図のスタイルや使用する機能の設定など数多くの設定がプログラム外部の設定ファイルに記載されており、機能拡張や他の業務支援システムへの展開が容易です。
■機能紹介
1.基本機能(地図操作)
GISに必要な拡大、縮小、移動、レイヤ切り替え、距離計測、面積計測、地番検索、属性表示といった基本的な機能について実装しています。固定資産特有の機能として、地図の作成年度単位でのフィルター機能を搭載しています。地番検索については五十音インデックスを採用し、検索しやすいレイアウトとなっています。
2.地図印刷
用紙サイズ、縮尺を指定して地図印刷を行うことができます。印刷用データはEXCELでダウンロードされますので、ダウンロード後に加工して印刷することもできます。
3.画地計測
Web版ではありますが、デスクトップ版と同じ操作感での画地計測を実現しました。複数筆を連結して画地を生成する、隅切りを作成する、距離を指定して補助点を作成するといった機能を搭載することで、ストレスなく計測業務を行っていただけます。計測結果については、最終的な決定間口奥行だけではなく、根拠となる数字を表示しています。また入力間口の並列表示や結果を図で表示することで、正面間口の選定がしやすいレイアウトとなっています。
4.主題図作成
固定資産でベースとなる地番図に地目などの属性種別ごとの色塗り機能を搭載しています。着色する地目や色については画面上で変更できます。またラベル生成機能として、筆がもつ属性情報を地図に表示できます。
5.属性検索
筆が持つ属性を使用して該当する筆を検索することができます。検索した結果から地図上の場所を表示する、検索結果をEXCEL出力することができます。
6.2画面表示
地図画面を2つに分割し種類の異なるレイヤを比較しながら閲覧することができます。また地図の基準年度を変更することもできますので、異動の確認も可能です。

オービタルネットでは、随時採用を募集しています。
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